写真家クリストフ・プジェ インタビュー

独自の方法で、世界の大都市の風景や、すれ違った人々のポートレートを再構成することで、クリストフ・プジェは瞬間瞬間が積み重なったイメージ世界を作り上げる。そこでは空間と時間が強く結びついている。

プジェはデジタル技術を使って、細心に一つ一つの作品を、大きなフレスコ画のように構成し、動きと時間の表現をつけくわえることで、生き生きとしたイメージを作るという偉業をなしとげる。

「交差点というものには、街の魂が反映されており、その本質が凝縮されている」とプジェは説明する。それらの特異性を特徴づける、都会性のあらゆる痕跡。そしてそれらの普遍性を示す、情報の土壌の全て。

マルチ・ザッピングと、ネット依存治療の時代に、作家は場所の視覚的な感情を集めることで、我々の記憶から失われた断片を復元してみせる。

独自性をもった交差点を探して彼は世界をかけめぐる。東京からエッサウィラへ、パリからタイムズスクエアへ、香港からバラナシまで。

写真 クリストフ・プジェ+作品

自己紹介と、アーティストとしてのキャリアを教えていただけますか。

クリストフ・プジェ、49歳です。リヨン在住で、ポートレートとルポルタージュカメラマンとして働いています。

15年間、フリーのグラフィックデザイナーでした。最初はEURO RSCGという広告代理店で、アートディレクターとしてパリで働いていました。顧客にはディオールやヴィトン、ノキアといった名前がありました。

写真のアサンブラージュを始めたのは2008年です。これがアーティストとしてのキャリアの始まりとなりました。私の作品はニューヨーク、シンガポール、リヨン、また複数の国際見本市で展示されています。

影響をうけたアーティストを何人かあげていただけますか。

私を本当に触発したのは、むしろ画家として知られていますが、デイヴィッド・ホックニーです。80年代に、彼はポラロイドを使った「カメラワークス」という作品を手がけています。彼は写真を並べることでポートレートを再構成したり、パノラマの風景のアサンブラージュを作ったりしました。再構成の発想はありますが、そこに彼は過ぎ行く時間の概念は含めていませんでした。

 あなたの創作テクニックについてお話し願えますか。

カメラを肩に下げ、瞬間瞬間を求めて街路を歩き回ります。街の呼吸を測り、場所が私とどう共鳴するか耳を傾けます。よい響きがする所を探り当てたら、そこへ複数回通って(数日から、一年以上の期間にわたって)、その場所の脈をとり、聴診し、そこに没頭し、その動きを感じ、その化学反応を明らかにしてくれるアングルや照明を選びます。

万華鏡のように変化する瞬間としての350から1,000個の断片を注意深く、パソコン上で並べ、私の動く景色を構成します。毎回数週間の時間がかかります。8年で50ほどの情景を作りました。

ご自分の映像作品をどうお考えになりますか。特に絵画や、デッサン、モザイクといった効果を与えようと思いますか。

私の作品が絵画を思わせると言われたら、むしろ嬉しいですね。画家が色でそうするように、私はキーを使って創作するのです。写真はパレットです。グラフィックデザイナーとして、私はセリグラフィーやデクパージュ[切り抜かれたイマージュ]を沢山作ってきました。デジタル技術をつかった再構成の作業を通じて、私はこれらの行為とその自発性を取り戻そうとしています。

東京の二つの有名な交差点を作品にしていますが、日本はどうしてこうもあなたを触発するのですか。

2006年に初めて日本に着た時、すぐにその独自性に魅了されました。

文化が強く私を捉えました。この巧みな伝統と現代性の、節度と過剰の混淆は、ほとんど全てのものに現れており、着いた途端、人は別の惑星へ連れ去られているのです。

「中世の」入りくんだ路地で迷って急ぎ足の芸者とすれ違い、そして巨大な塔やパチンコ屋の横を通ることは、驚くべきことであると同時に魅力的です。この感情を、私は庭園の詩情と小型化にだけでなく、日本のアートの大部分に見いだしています。

2014年12月に、都市の交差点を撮影するために東京に戻って来た時、映画『ロスト・イン・トランスレーション』と、スカーレット・ヨハンソンが夜の渋谷で迷子になるシーンを思い浮かべていました。大都市の交差点のシリーズにとって、この大交差点は避けられないものです。

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